たかがデザインされどデザイン その1
ある日、突然、に仏壇が登場した。
不景気なんだから、きっと、G商店街の皆さんの心中穏やかではない!
G商店街には電柱も目立たなくなるほど、異様な柱が列立しています。これはアーケードをささえる支柱です。商業近代化の施設で、商店主にとって駐車場の次にお気に入りなのがこのアーケードなのです。
さて、この銀杏ぼうしの厳めしい支柱を囲う花壇のようなものがあります。この場所はピンク色の舗装で、左側と色分けしてありますからおそらく自転車道でありましょう。でありますのに、自転車道の真ん中にこのような花壇は、じゃまどころか非常に危険であります。
その上、この場所は勾配のついた下り坂になっていますので、加速のついた自転車はこのみかげ石の囲いにぶつかり、ほうりだされる人はこの柱で頭をかち割って、茂みの中であの世行き、と、まあ、なんて、恐ろしい想像をいたします。
その上、黒いみかげ石と白い格子のフェンスがあたかも仏壇のようで、このご配慮はあまりにも、気が効きすぎて気持ち悪うございます。
その内、花壇に白い菊の花でも咲きましたら、ああ、やっぱりと、しばし絶句の思いでありましょう。G町でも、C AB(電線、通信線の地中化)工事が計画されておりますが、その必要性が今後問われそうです。
なぜなら、CABの目的の一つは都市景観にそぐわない電柱の撤廃でありますが、列柱はそんな美意識を雲散霧消するような、圧倒的な存在感があります。これだと、電柱は列柱にかわっただけで、CABの効果は半減するのですが……。
たかがデザインされどデザイン その2
延岡市の中央、T町の交差点を望むコーナーの一角に、幅8m、高さ3mの巨大な「お墓」があります。これはCAB用設備(トランスとか)で、この部分は埋設できない代物とのことです。
そのため、発案者は、これを何かのモニュメントらしく、格好良くしょうとと、色々考えたあげく、菊人形ならぬ 、花トランスとなったのでありましょう。(撮影の日、節約してるのでしょうか、お花は目立ちません)
このスタイルはトーチカ風、または古墳風と意見の分かれるところですが、「お墓」が衆目の一致するところとなりました。もちろん、花トランスの作者一人を除いての事です。夜ともなれば、足元よりライトアップされます。その姿は異様、もしくは言葉がないほど、何と言うか、う〜ん、要するに、ナンセンスです。
去年のお盆には、台風が来て、この得体の知れない物をカモフラージュした花を根こそぎ吹き飛ばしてしまいました。黒い巨体を露にして、自ら里帰りしたお墓は、お盆にふさわしいイベントとなった次第です。合掌。
その後 2000/10記
Sさん : でも、このCABボックスを含めてアーケード全体が
なんとなく安っぽいねえ。
じいさん : しかし、これは平成10年度の延岡市都市景観賞に
輝く作品です。
Kさん : なんで〜!こんなのが〜?
じいさん : デザインうんぬんではなく、雨の日でも快適に買い
物をしていただくアーケードの”経済効果 ”が評価
されたのです。
Nさん : 経済効果? 不景気でお店がどんどん閉まって
いるに?
じいさん : ハイ、経済効果はアーケード製作業者や土建屋
さんにだけありました。
Works
2009.1.10
2009.1.6
ホームページ企画・制作事業
いよいよ始動。
SEO対策事業を開始。