Kさん : おーい、待った~?釣りしてたら、時間が過ぎるのが
わからなかったよ。めんごめんご。
Nさん : おそいよ。それになんだ「めんごめんご」ってのは。
Kさん : ここまで来るのに迷ったんだよ。でも、近くまで来たら
すぐ分かったよ。
Nさん : こんな分かりやすい待ち合わせ場所ってないだろ?
Kさん : もしかして、N君が言ってた謎の秘密の花園って言う
のはこれのことかい?
Nさん : そうだよ。この辺の人はみんな知ってるから全然、
秘密でもなんでもないんだけどね。
Sさん : しかし、大きくて派手なお花ね。しかもすごい色使い。
Nさん : そうなんだよ。けど、これでも色あせて馴染んできた
んだって。信じられないようなホントの話。
Sさん : それじゃ、色あせる前ってどんな感じだったのかな?
Nさん : ちょうどここに5年前に撮った写真があるから、これを
見て!
Kさん : わ~すっげえな~。目が痛え~。すごい発色だね。
たった5年でこういうふうになっちゃうのか?
Sさん : う~ん。なんか安っぽいんだよね~。絵柄、デザイン
は別に悪くないと思うんだけど、なんでだろう?
Nさん : ちょっと提案なんだけど、また安賀多橋の親柱みたい
にシミュレーションしてみないか?
いくつか考えがあるんだ。

Kさん : おー!いかしてる!なるほど、陶板風にしてみたんだね。
これなら、デザインの主旨も充分わかるし、景観にも自然
にマッチしてる。
Nさん : これだけじゃないんだ。こっちも見て。
Sさん : わ~、素敵!安賀多橋の親柱と同じようにステンドグラス
風にアレンジしてみたってわけね。ここら辺りは夜になると
真っ暗になりそうだからいいかもね。
Nさん : フムフム、そういうこと。
直接、壁面にペンキで着色したというのがそもそものまちが
いだったんじゃないかなって思ってるんだ。いくら経費がか
かるからって、けちっても将来のことを考えないと、結局は
、最悪なものをつくりだしてしまうんだよ。そのうえ、かえっ
て、余計に経費がかさんだりするもんなんだよ。
Sさん : 今日はN君、カッコよく見えるよ。
Kさん : ほんと、どうしたんだい?頭でも打った?
Nさん : やかましいわい!
素直な気持ちから出たアイデアなんだよ。
Kさん : よし、僕も負けずにおもしろい建物さがすぞ~!
Sさん : わたしもがんばりま~す。
富美山隧道さん : なんだよなんだよ。さっきから聞いてりゃ、俺の
文句ばっかり言やがってよ。好きでこんな色あせてるわけ
じゃねえんだよ。俺だって、そのシミュレーションのようにし
てもらいたかったよ。く~・・・。
詠ってやる!
花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに
<春の長雨に桜の花も散り、色変わりしてしまった。
私も雨を眺めて物思いしているうちに、
すっかり色あせて若い盛りも過ぎてしまった>
じいちゃん : 富美山隧道さん、自民党をごらんよ、世代交代せにゃ
あかんのよ。賢者宣う、静心なく花の散るらむと。

Works
2009.1.10
2009.1.6
ホームページ企画・制作事業
いよいよ始動。
SEO対策事業を開始。